概 要

沿  革

 明治20年頃木造2階建て延べ66㎡程度の建物で鯨の「いさ」の取引きを始めたのが魚市場としての起こりで、大正3年頃までは遠浅の浜辺から「竹すのこ」に魚をのせて水揚げされていました。

 大正4年頃岸壁の築造が行われて、木造平屋建158.4㎡の魚市場が建築されました。大正7年より5ヶ年にわたり埋立、防波堤、物揚場などの工事が行われ、これを契機に魚市場の増設が求められ、昭和9年鉄骨スレート平屋建2,026.52㎡の魚市場を建設し卸売り業者に貸与しました。

 昭和37、38年の2ヶ年にわたり物揚場の改修が行われた関係で岸壁から魚市場まで40mも離れ水揚げに不便を生じることになったので、昭和40年10月鉄筋コンクリート造2階建一部4階建、総建築面積8,112.2㎡を建設着工し、昭和47年7月完成しました。

 平成20頃から老朽化が進んだ魚市場建屋の再建の議論を進めていましたが、その矢先、平成23年3月11日の東日本大震災によりほとんどの建屋が崩壊してしまいました。

 

新小名浜魚市場整備について

 平成23年3月11日の東日本大震災において、甚大な被害を受けた小名浜魚市場の再建及び地域の水産業を復興すべく「小名浜地域水産業施設復興整備事業」が採択され、衛生管理を重視した魚市場に生まれ変わりました。

               完成図.jpg

 

施設紹介

 

荷捌A棟荷捌A.jpg

少量多品種の魚類を扱う為、選別→荷捌→搬出の3つに求められる衛生レベルによりエリア分けを行います。人の出入りは扉のインターロックと靴洗いを設置した前室を経由し、魚は選別後にコンベアを使って移動させます。コンベアの貫通部は小さな開口部として、上部にエアカーテンを設けるなど、危害防止を図ってます。

 

 

 

 

 

 

 

 


荷捌B.jpg荷捌B棟

荷捌B棟は大きな空間が求められ、岸壁側の漁船から水揚げされたカツオをベルトコンベアにより建物内に搬入し、内部での選別・氷詰めを行った後、反対側の搬出口から搬出します。フォークリフトの出入りがあるため、開口部は外側にオーバースライダー、内側に高速シートシャッターを設置し、出来るだけ外部に開放されない構成としています。

 

 

 

 

 

 

 

 

管理棟

事務室前.jpg ホール.jpg 大会議室.jpg

テラス.jpg 視察デッキ.jpg 検査処理室.jpg

管理棟は荷捌A棟、B棟の中間に設け、各々へのアプローチを容易にし、出入り口は道路側と岸壁側の両方向からとし、内部は一般エリアと管理エリアの動線を分離しています。1階には仲買人や船主の諸室と、入札・計算・検査室等を設け、市場としての機能を確保し、2階には管理諸室と視察デッキを設け、荷捌A棟・B棟の内部を上部から見学できる構成にしています。3階には大会議室を設け、見学者や組合の会議など多目的に使えるスペースと、海側には水揚げの様子が見学できる屋上テラスを確保しています。

 

 

 

製氷・貯氷施設.jpg製氷・貯氷施設

製氷能力は50トン/日、貯氷能力は500トンです。製氷は自動製氷によるプレート氷とし、最上部の5階に製氷機2台、直下に貯氷庫2室設置し、メンテナンスや季節による製氷・貯氷の変動に対応できる構成としています。氷積込みはスクリューコンベアにより建物外まで搬送され、トラックに氷を搬出し船へ積込みます。船への氷搬出は、50トン/時の能力とし、同時に複数の搬出場所から氷の供給を可能としています。また、建物内への供給は計量直下と、エア搬送により荷捌B中央部まで搬送し、清浄海水と共に供給する設備を設けています。